『ぼくらの仮説が世界をつくる』…たぶん『シン・ゴジラ』も仮説で出来ている

新しいモノやコトを作る人には勇気が湧く一冊のはず。

講談社の敏腕編集者から独立して、作家エージェント「コルク」を起業した佐渡島庸平氏初の著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』。新しいモノやコトを生むには、情報や数字よりも自分の中にある価値観に支えられた仮説の方が大事と、佐渡島氏は言う。

ぼくらの仮説が世界をつくる
◇ ◇ ◇

『多くの人は重要な決断を迫られたときに、できるだけたくさんの情報を集めて、それから仮説を導くと思います。
でも、そうしていると新しいことは何も生まれません』
『仮説を立てるときは、誰でも得られるような数字のデータではなく、「日常生活の中で、なんとなく集まってくる情報」そして「自分の中にある価値観」の方が大切なのです』

これがこの本の主題となっている『仮説が世界をつくる』というところ。情報や数字から新しいものを生もうとしても、前例主義に陥ってしまう。新しいものを作り出すにはまずは前例とかデータとかは横に置いておいて、自分の価値観に基づいて仮説を立てることから始めるのが大事と佐渡島氏は言う。ググれば情報やデータは手に入る時代。差をつけるのはその人の価値観しかない。

ライフネット生命保険社長の出口治明氏も、島澤諭氏との対談をまとめた著書『自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議』で、蓄積してきた知識と経験から編み出した「直観」が物を言うと言っていた。あ、でもその前に「数字・ファクト・ロジック」が大切とも書いているから、アプローチの順番は違うのかもしれない。

自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)

直観を支えるインプットの絶対量を増やすには、人と会うこと、本を読むこと、旅に出ることが大事と出口氏は言う。僕も人・本・旅は意識しているつもりだけど、今の倍くらいに密度を上げたいなぁ。

◇ ◇ ◇

この「情報より仮説」を読んで思い出したのが、この夏大ヒットした映画『シン・ゴジラ』。なぜシン・ゴジラはヒットしたのか、いろいろ話題になっているけど、例えばこんな意見。

『だって、『シン・ゴジラ』にはラブシーンが無いし、家族愛も無いし、泣かせるドラマも無いし、若い人に人気のイケメンアイドルも出てないし、有名アーティストが手掛けた主題歌も流れないし、まさに無い無い尽くしで「ウケる要素」がほぼゼロの状態なんですよ』
◇『シン・ゴジラ』はなぜ大ヒットしているのか? : ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション
http://blog.livedoor.jp/thx_2005/archives/52122481.html

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

これこそまさに「仮説が世界をつくる」ということ。ラブシーンとか家族愛とか泣かせるドラマとかイケメンアイドルとか有名アーティストの主題歌とか…これらはみんなヒットの定石という「情報」だ。情報より監督の中にある仮説をカタチにした結果が、シン・ゴジラのヒットだったと言えるんじゃないかな。

◇ ◇ ◇

仮説が世界をつくる話は、『「宇宙人視点」で考える』『「ドミノの1枚目」を倒す』と続く。『おわりに』で書かれた灘高時代の同級生の話にはぐっと来た。僕らが日々している仕事は、どこかの誰かがやりたくてやりたくて仕方なかったのにできなかった仕事なのかもしれない。気候的にもメンタル的にもちょっと寒かったココロがちょっとピリッとした。

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