なんて便利なシェアリングエコノミー!シンガポールで「Uber」を使ってみた

「もうすぐあの角を曲がって来るよ」と、スマホを見ながら妻が言う。おー、ホントに来た。Uber(ウーバー)が世界を席巻する理由がわかった。

今回初めてシンガポールでUberを使ってみた。インターネットを通じてモノやサービスを個人間で貸し借りする「シェアリングエコノミー」代表格のUberは、ネットアプリを使って自家用車をタクシーにしてしまうサービスだ。

シンガポールのジュロンイーストスタジアムでアルビレックス新潟シンガポールの試合を観た帰り、時間はもう夜10時近くになっていた。郊外のジュロンイーストから中心街近くのホテル最寄り駅までは地下鉄で30分ちょっとかかる。「Uberにする?」と妻。いいけど、こんな郊外でも夜なのに来てくれるの?

スマホでUberのアプリを開く。10分ほどで来てくれるという。へぇ、意外と走ってるんだなぁ。Facebookと連携しているので、ドライバーさんの顔も名前も事前にわかって安心だ。指定したバス停のところで待っていると、トヨタのWishがやって来た。普通の乗用車だが、乗り込むと運転席にスマホが固定されてて、ドライバー用のUberアプリが立ち上がってる。

Uberアプリはナビも兼ねている。呼ぶ時に行き先もアプリを通じて伝わっているので、ドライバーはアプリの指示に従ってクルマを走らせる。つたない英語で行き先を言う必要がないのもいいところ。運転も普通に安全運転で、高速道Pan Island Expresswayを使って20分ほどでホテルに着いた。

料金は27.5シンガポールドル(約2千円ちょっと)。Uberアプリは事前にクレジットカードを登録しており、料金は自動でカード決済される。お金の受け渡しがないのは互いに気楽だ。自動運転のタクシーが登場するとしたら、きっとUberだろう(と思っていたら、本当にシンガポールで自動運転タクシーの実験が始まったらしい。やっぱりシンガポールが世界で最初だったか…。→Singapore Gets World’s First Self-Driving Taxis http://www.wsj.com/video/singapore-gets-world-first-self-driving-taxis/ED8FF11C-E50D-4362-86C4-212B3C19A5CB.html

シンガポールはタクシーも安心して乗れる国。それでもこれだけUberが普通に快適なのだから、何年かするとタクシーは全部Uberになっているかもしれない。タクシーの質にばらつきが目立つマレーシアはなおのこと。マレーシアには、タクシーか自家用車か選んで呼べる「Grab」というアプリもあって、気軽に移動できるから国産のクルマが売れなくなるという話さえあるという。

一方、日本では、自家用車を使って有料で乗客を運ぶのは「白タク」として禁じられている。既存のタクシーやホテルなどがちゃんと法で守られている日本には、UberやAirbnbなどのシェアリングベンチャーがなかなか参入できない。それだけ既存のサービスを安心して使えるということなのだけど、ユーザーにとっては不便な国ということになりかねない。

これから高齢化と人手不足が進む時代に、手軽な移動手段としてUberは有効だと思うんだけどなぁ。

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