半世紀前のバスターミナルから先進交通ハブへ…マレーシア高速バス3時間の旅

半世紀前から時が止まっているかのような田舎町のバスターミナルから、首都に新しくできた交通ハブへ。3時間で50年も移動した気分だ。

お盆はシンガポールからマレーシアへ、約1週間の旅に出かけていた。マレーシアでは、首都クアラルンプール(KL)から特急列車で2時間ほどの田舎町、カンパーに行った。今夏も昨年に続き、妻と子どもたちがカンパーの学校に約1ヵ月間、短期留学していたのだ。

カンパーは、もともと錫(スズ)から作る合金、ピューターの生産で栄えた街だ。駅を降りると、錫で栄えた時代の古めかしい建物が並ぶオールドカンパーが広がり、その北には2002年創立のトゥンク・アブドゥル・ラーマン大学を中心とした真新しい学生街がある。街の規模としては胎内市の中条くらいだろうか。

田舎町とはいえ中心街はにぎわっている。オールドカンパーの中心にはマーケットと屋台街があって、朝から多くの人が集まっていた。マーケットではその場で鶏を絞めたりしていて、日本ではなかなか見られない光景がある。中華系の多い街だそうだが、豚肉を扱うマーケットは別棟になっているのはイスラム教の国らしい。

カンパーのバスターミナルはそんなマーケットのすぐ近くにある。最近はマレーシアの国鉄も充実してきて特急列車が走ったり駅舎が新しくなったりしているが、庶民の移動手段は今もバスがメーンだ。バスターミナルは古めかしい街並みに違和感なく、実に味わいのある建物だった。錫で栄えた頃から変わらないのかもしれない。

帰りはここから高速バスでKLへ。途中の街に寄りながら約3時間、KL郊外の「TBS」へ向かう。TBSと言ってもテレビ局ではない。正式名称はマレー語で、Terminal Bersepadu Selatan。マレーシアが国の威信をかけて整備したバスターミナルだ。

その規模はバスターミナルの想像を超える。ロビーはバスターミナルというよりもまるで空港みたいだ。それもそのはず。ここは単にバスターミナルだけでなく、国鉄駅やLRT(地下鉄)駅ともつながる交通ハブなのだ。KL中央駅から空港へ直結する特急列車も発着するし、大きな立体駐車場も完備している。

カンパーとの違いにくらくらしそうになる。LRTに乗り換えると見えてくるのが、中央駅周辺に建ち並ぶ50階ほどの高層ビル群。田舎と首都の差は日本以上に広がっているようだ。

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