「街の常夜灯」が消える…いつでも営業していた小さな本屋さんが閉店

仕事を終えて帰る頃でも、毎晩灯りをつけて営業していた。「街の常夜灯」が消えてしまうのは寂しい。

シモ古町の飲み屋街を過ぎた古町通11番町、秋葉神社のすぐ隣に建つ「本間書店」という本屋さんが、15日で閉店することになった。お客さんが3人も入ると身動きが取れなくなるくらい、小さな小さな新刊書店だった。

朝は10時から夜は10時か11時頃まで、いつでもやってるという印象があって、実際の営業時間はよく分からない。定休日もない気がするけど、実際のところは分からない。いつ行ってもレジにおじさんが座っていた(昼間は奥さんが店番をすることもあったらしい)。

そんな常夜灯のようなお店だったけど、マンガや雑誌がメーンという印象があって、僕はほとんど使ったことがなかった。子どもたちはここで10年近くにわたって、コロコロコミックなどを毎月買っていた。毎月500円としても10年で6万円ほど。常連というにはおこがましい。本って安いのね…。

閉店を前に数年ぶりにお店に入ってみた。ガタガタいいながら開く自動ドアが年季を感じさせる。閉店間近といってもそこは新刊書店。一部のフィギュアなどが入ったマンガのBOXセットを除いては、値引きセールなどはしていない。

文庫本のコーナーに、新潟ゆかりの作家で映画監督の森達也さんの本があったので、手にとってレジに向かう。閉店の理由を聞き出そうと、レジのおじさんに「閉店しちゃうんですね…」と声をかけてみた。

するとおじさんは力なく「ええ、すみません…」。もうこれ以上何も聞けなくなってしまった。ここ数日、何人のお客に閉店の理由を聞かれたことだろう。常連でもないのに答えにくいことに土足で踏み込むようなことは、僕にはできない。

シモフル界隈の少子高齢化の影響か、それともよく言われる出版不況のせいか、閉店の理由は分からない。今回買った角川文庫の『いのちの食べかた』は440円。やっぱり本って安い。一体どれだけ売れれば常夜灯の電気代が出せるか…、考え込んでしまった。

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