「米国を恨む気持ちない」 長岡空襲で家族全員を失った男性の言葉

自分がもし同じ経験をしたとして、同じことが言えるか。正直、自信がない。原田さんの言葉は重い。

今年は戦後70年。新聞などで歴史を振り返る様々な報道がされている。一方で、集団的自衛権や過激テロ組織の動きなど、歴史的な転換点に来ているとも思う。歴史に学ぶことの重要性を感じる。

先日、第2次大戦中に長岡市を襲った空襲で、両親と祖母、妹の家族7人全員を亡くすという壮絶な体験をした原田新司さん(84)の話を聞く機会を得た。たった一人、戦災孤児として生き抜いてきた原田さん。淡々とした口調ながらも、その壮絶さは想像を超える。

「やはり鬼畜米英だ」と僕は思う。当初は軍需工場などを狙って行われていた空襲が、「戦意を失わせる」との大義名分のもとに一般市民を狙うように方針転換していった。木造の日本家屋を効果的に燃やし尽くすために、焼夷弾の開発が進められた。

原田さんは、詩人・宮尾節子さんの『明日戦争がはじまる』という詩を紹介する。「人を人とも思わなくなった」「命を命とも思わなくなった」…B29に乗り焼夷弾をばらまいた米兵は、眼下の街に住む日本人をもはや人とは思っていなかったのだろうか。長岡市中心部は約8割が焼失し、1470人余りが死亡した。

それでも原田さんは言う。
「アメリカを恨む気持ちはない。むしろ(戦時体制から)解放してくれた」
たった一人、戦災孤児となった原田さん。様々な苦労をされてきたことだろう。揺さぶられるような思いもあっただろう。それでもこのような心境に至った。素直にすごいと思う。だからこそ日本は70年もの間、平和でいられたのだとも思う。

原田さんは自分の経験を伝え、後世に残す活動を続けている。繰り返すが、歴史に学ぶことは大事だ。一人ひとりの個人よりも、組織や国が大切…などと言い出したら、その先はきっと危ない。

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