街の本屋はアイデアの宝庫

「『広告屋がなぜ本屋をやるのか』とよく聞かれる」と、嶋さん。そう、僕もそこが気になっていた。広告制作の仕事と本屋さんには共通点があるんだって。へぇ。

24日に北書店で、東京下北沢にある本屋「B&B」共同創業者の嶋浩一郎さんのトークイベントが行われた。嶋さんは、クリエイティブエージェンシー「博報堂ケトル」の共同CEOであり、雑誌「ケトル」編集長という肩書きも持つ。なんて多才な方。その多才さの源は、次々飛び出す「ムダ知識」にある?

B&Bとは「Beer & Bookstore」、ビールが飲める本屋なのだとか。さらに毎日、イベントを行っている本屋としても知られている。昨年行ったイベントは年間なんと379件。「ビールを売るのもイベントをするのも、もっと本を売るため」と嶋さん。行ったことはないけど、かなり異色のお店のようだ。

さまざまな雑誌の編集で街の本屋さんの苦境を取材するうちに、「それでもやりようはあるのでは」と思いオープンしたのが2012年。ゲストにギャラを払い有料でお客さんを集めイベントを行って、30坪の店内で7千冊ほどの本を売って「ちゃんと黒字は出している」という。

広告の仕事は、もやもやしたイメージを言語化するもの。本屋も一緒、と嶋さんは言う。そうだったのか。嶋さんは『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』という本も出している。なるほど、本屋でさまざまな本の文字列を眺めているうちに、もやもやしたイメージが言語化されてアイデアとなるのか。

小沢健二は箸袋の裏に書き込んで作詞をしていた、などトークのところどころに挟むムダ知識。これこそが嶋さんが本で得たアイデアの源流だろう。「今世紀で一番泣ける本」みたいに目的を提示して売るのはダメという。何に役立つか分からないから面白い。人によってはムダとしか思われないとしても。

街の本屋独特の棚の並び順や品揃えが、考え方にイノベーションを起こす。嶋さんは「ムダ知識の宝庫」である新聞も、5紙を丹念に読んでいるという。やっぱり似ているんだ、街の本屋と新聞って。新聞もビールを飲みながら読むと、違う側面が見えてくるのかも。「Beer & Newspaper」、やってみる?

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