堀のある未来(上)シモマチ編

西堀通り沿いに住む者としては「堀を復元? 現実的には微妙かな」と思っていた。でも桜満開のかつての西堀を写した写真を見ると、街の真ん中にこんなに潤いがあって華やかな空間があったなんて!と心を動かされる。

この写真は、西堀通りのお寺で60年以上前から幼稚園を営む新潟中央幼稚園の園長先生が昭和29年に撮ったもの。西堀通りの今は出光のガソリンスタンドがある辺りに、こんな風景が広がっていたのだ。ちょうど21日に堀割再生を目指す団体が主催するシンポジウムがあるというので、この写真を持って行ってみた。

シンポジウムは「シモマチの未来は? フルマチの未来は?」と題して行われた。まずはシモマチ、早川堀の話。ここは十年以上もの計画を経て、堀を埋めた跡の広い街路に水辺を復活させ、この春に完成する。いわば堀割再生の先陣を切った形だ。

しかし早川堀を考える会副理事長の皆川袈裟雄さんは「今でも『堀の復元』という言葉は禁句なんです」と言う。写真で見れば風情のある光景に見える堀も、実際には「くさい」「汚い」というかつての印象は根強かった。そして10年ほど前に、早川堀復元の構想は一度頓挫する。

それでもなんとかここに水辺を取り戻したい。「水辺はいらない」という住民が4分の3を占めるなかでも、皆川さんの思いは強かった。シモマチを子どもたちが愛着や誇りをもって暮らす街にしたい―。300回を数えた勉強会と沿線住民への訪問で、ようやく水辺の復元にゴーサインが出たという。

こうして工事もほぼ終わり、この春早川堀に水辺が復活する。5月18日には恒例の早川堀つつじ祭りで、開通式を行う。早川堀通りは、みなとぴあと下本町を結ぶ導線にある。水辺でつながることで、新たな人の流れが生まれるか。水辺のある街、シモマチの未来が今始まろうとしている。

続いては、フルマチの未来。古町にはまだ水辺はないけど、「ぶらり酒」で未来が見えてきたんじゃない?という話。長くなりそうなので、続きは次回に。

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