中東版?『そして父になる』

世の中知っておかなければならないことと、知らない方がいいことがあるんだなぁ。

先日シネウインドで『もうひとりの息子 The other son』という映画を観てきた。昨年話題になった『そして父になる』と同じ、出生時の取り違いがテーマ。ただ違うのは、福山雅治がイスラエル人で、リリー・フランキーがパレスチナ人だということ…。

「出生時に取り違えられた2人の息子。ひとりはイスラエル、もうひとりはパレスチナ。その事実が明らかになったとき、2つの家族は?」
・映画『もうひとりの息子』公式サイト
http://www.moviola.jp/son/

知っておかなければならないことは、パレスチナ問題。何百年もの歴史を経て、今もなお復讐に復讐を重ねる泥沼状態が続く状況は、一言で語れるものではないし、ましてどちらが正しいなどと言えるものでもない。ただ言えるのは、世界の歴史で一番「痛い」部分を今に引きずっているということ。

知らない方がいいと思ったのは、取り違いしたという事実。知ってしまったばかりに、本人も家族も葛藤する。イスラエル人とパレスチナ人という恨み合い復讐を重ねる両者を取り違えてしまったのだから、なおのこと。実話ではないようだけど、フィクションだとしても心を揺り動かされる。

ーーー(ここから少しネタバレ)ーーー

取り違いが判明したことで、イスラエルとパレスチナを隔てる「分離壁」を越え、ぎこちない交流が始まる。重いテーマだけど、息子同士がそれぞれの家族と心を通わせるシーンはホッとする。パレスチナで育った息子もイスラエル側に来て、海岸でアイスクリーム売りを始める。テルアビブ、いい街だなぁ。

人と人の間の壁は徐々になくなっていく。でも国や宗教では高い壁が残る。一体この壁は何なのか。国とは? 宗教とは? 静かなラストシーンには考えさせられた。映画『もうひとりの息子』は、万代のシネウインドで14日まで毎日16時30分から上映。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中