「おもてなし」?お節介?

「バス?」「クアラルンプール?マラッカ?」「タクシー?」…次々声をかけられて、まっすぐ歩けないほどのマレーシアのバスターミナル。最初は少しウザいと思ったけど、お節介なくらいに声をかけてくれたおかげで助かることも、旅ではよくある。

2020年に東京でオリンピックが開催されることが決まった。プレゼンで滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」が決め手になったと評判だ。たしかに日本人の接客マナーなどは群を抜いていると思う。でも駅やバスターミナルで係員が次々声をかけてくるようなことは、日本ではほとんどない。

外国では同じところへ行くバスを複数の会社が運行しているのが普通だ。マレーシアなどではタクシーも白タクが多い。当然お客の取り合いになり、通りかかるお客ひとりひとりに、お節介なほど声をかけてくる。このお節介ぶりは、自由競争ならではの光景だ。

こうして声をかけてくれるから、こちらもいろいろ尋ねることができる。「クアラルンプールへ行くのか?」「いや、レゴランドへ行きたいんだけど」「じゃあ○番乗り場のバスに乗ればいい」、すると間に白タクの運転手がやって来て「レゴランドなら40リンギで行くよ」「えー、30リンギにならない?」「分かった、30リンギでいいよ」…てな具合。

オリンピックが開かれれば、街に外国から来た人が増える。駅員さんやバスターミナルの係員も、今よりもっとお節介になっていいのかもしれない。

マレーシアの別のバスターミナルでのこと。声をかけてくる係員さんに聞いてチケットを買ったまではいいが、一度買ってしまうと「あとはアナウンスにしたがえばいいよ」とそっけない。困った…アナウンスって、全部マレー語じゃないか。バスは次々来るが、どれに乗ればいいか全く分からない。発車時間は迫る…。

この窮地を救ってくれたのが、隣で同じくバス待ちしていたマレー人のオッサンだった。「モウ少シ待ッテテ下サーイ」。日本語が少しできるらしい。しばらくすると「アノばすデス。行ッテ下サーイ」。ひゃー、助かった。

駅員や係員だけじゃない。僕らもいつもより少しお節介になってもいいかもしれない。日本の駅やバスターミナルも、アナウンスはほとんど日本語だけ。困っていそうな人、迷っていそうな人に、ちょっと勇気を出して声をかけてみる。それだけで街の印象は大きく変わる。

「どちらへ行くんですか? 空港? だったら僕のクルマでお送りしますよー、千円で」(日本では白タクは違法行為です)

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