インドシナ中心都市の熱気

プラティナム、セントラルワールド、サイナムパラゴン、マーブンクロンと、巨大ショッピングセンターが立ち並ぶバンコク中心部。さすが2億人が住むインドシナ半島の中心都市、購買力の大きさを感じる。

これら巨大ショッピングセンターの入り口近くにあるのが、神様の祠。日本のお地蔵さまなんてものじゃない。それはそれは大きくて荘厳で、夜遅くまで祈りの舞が捧げられているところさえある。商売の神様? いやいや、お参りしていく人の多さからすると、それ以上に人々の暮らしに祈りが定着しているのだと思う。

巨大ショッピングセンターだけでも見切れない、買いきれないほどモノがあふれているはずなのに、その目の前にまた屋台がずらり並んで、衣服や装飾品などあらゆるモノが売られている。高級ブランドショップが揃うショッピングセンターと、何物かよく分からない雑多なモノが売られる屋台が、すぐ隣で共存している。

ヒトの多さとモノの多さに圧倒された買い物帰り、街でよく見かける3輪タクシー「トゥクトゥク」に乗ってみた。風を切り、バスやクルマの間をすり抜け、排気ガスをもろに浴びる。挙げ句の果てには反対車線を堂々と逆送するわ、道に迷ってショッピングセンターの人通りの多い入り口前を突っ切るわ…。

神をも恐れぬ大暴走、と思ったけど、トゥクトゥクの運転手さんは神様の祠の前を通る時には一旦止まって、ちゃんと手を合わせているんだよね。この両極端な感覚が同居しているのが、この街の魅力かもしれない。

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